毎月第3日曜日、山口県萩市のcafé Jantiqueからストリーム配信している【SUNDAY SUNJAY AFTERNOON】

15:30-17:00は、『TODAY’S  EPISODE』と題して、ホストDJ NOBIがテーマを絞った楽曲をお送りします。

このページでは、毎回のテーマの内容やアーティスト情報、裏話などなど書き綴っていきます。、

TODAY’S EPISODE #72

『I Can / Nas 』2003

1994年にHIPHOP史上最高傑作に入ると言われている 1st アルバム”illmatic” をリリースしたNY クイーンズ出身のラッパーNAS

今回は、2003年にリリースされた楽曲『I Can』を取り上げてみます。

ベートーベン『エリーゼのために』をサンプリングし、ドラムパターンはロックバンド The Honey Drippers『Impeach The President』から取っているこの曲は、Nasから次世代を担う子供達に向けたメッセージソングとなっています。

“I know I can.Be what I wanna be. If I work hard at it. I’ll be where I wanna be”(努力すれば成りたいものになれるし、将来居たい場所にだって行ける)

そうサビで繰り返しラップし、貧困層の貧しい子供達や多感な年頃の子供達が、間違った道に進んで行ってしまわないよう、歌っています。

今の日本や僕の地元ではあまりピンと来ないかもしれませんが、Nas自身がクイーンズという黒人貧困層向けの団地で育ち、ストリートな道を歩みながらもラップスターへと昇り詰めたからこそのメッセージなのかもしれませんね。

そして、僕自身も20代はお金に苦労したり、自分の将来に絶望していた時期もあり、重ね合わせる事があります。

電気ガス水道止まった事もありました。今DJしてるのが奇跡ですねw

さてさて、今回は2003年にリリースされたNas『I Can』を取り上げました。

アルバム”God’s Son”もカッコいいので是非聞いてみて下さい!

TODAY’S EPISODE #72

『Tappan Zee / BOB JAMES』1981

今回は、多くのHIPHOPのトラックにサンプリングネタとして使用されてきた、アメリカのジャズ/フュージョン界の大御所ピアニスBOB JAMESTappan Zeeをご紹介します。

HIPHOPの文化の中では、SOULやJAZZのレコードからかっこいい所を抜き取ってループさせたり、組み合わせたりして新しい曲を作り出すサンプリングという手法があります。(レコードを一旦機械に取り込み、その中から気に入った一部分だけを取り出して、パズルのように組み立てて行く感じ)

BOB JAMESTappan Zeeからも、”PEOPLE EVERYDAY/ARRESTED DEVELOPMENT 1992″”TWO SCOOPS OF RAISONS/COMMON 1992”などのHIPHOPの曲が誕生してきました。

プロデューサーによって同じ楽曲から、全く違った楽曲が出来上がって行くのが興味深いですね。

その中でも、個人的に大きな衝撃だったのが”PARTEECHECKA (Bring Light mix)/Zeebra 1995”という曲があるのですが、この曲は僕がHIPHOPにのめり込んで行くきっかけとなったZEEBRAの人気ソングで、1st アルバムにも収録されており高校生の時に良く聞いていました。

トラックもTappan Zeeのイントロや空気感がパーティっぽくアレンジされていて、とてもお気に入りです。

もちろん、当時はサンプリングネタの事など知りませんでしたが、調べて行くに連れて、Tappan Zeeにたどり着き、今では”Tappan zee/Parteecheckaを2曲をセットでDJしたりして遊んでいます。

古い曲から新しい曲を生産していったり、DJが新旧問わずに曲をつかっていく事によって、時代が進んで行くありさまを気持ちよく表現していけたら良いな。。。と思う今日この頃です。

それでは、日曜日お楽しみくださいー!

TODAY’S EPISODE #71

『New Agenda / Janet Jackson feat. Chuck D』1993

『New Agenda』は、Janet Jackson通算5枚目のアルバム『Janet.』に収録されています。

トラックのプロデューサーは、Jam&Lewisこと”Jimmy Jam & Terry Lewis”。Janet Jackson の作品に多くの楽曲提供をしている名プロデューサーです。

『New Agenda』の題名から分かるように、曲の内容は黒人(女性)へ対する差別や女性の社会的地位へのメッセージが主な内容になっています。

当時のステレオタイプや偏見に挑戦したJanetが、個別の力を強調することの重要性を歌っています。

30年経った現在でも、同じようなことが問題とされてますね。。。

曲としては、アップテンポな曲にイントロのChuck-DによるRapが、何かラジオで曲を流す時にするMCの煽りに似ていて、かっこいいです。(Chuck-Dは、90年代を中心に活躍したHIPHOP グループPublic Enemyのメンバー)

R&BとHIPHOPが融合しているこの曲。曲中のRapも良い味を出していてるので、その辺りも合わせて聞いてみて下さい。

このアルバムは、通算2000万枚のセールスをあげていて、Janet Jacksonの中でもトップセールスのアルバムです。

発売開始から30年が経った今年7月には、30周年記念としてデラックス版も新たにリリースされました。

彼女の代表曲でアルバムに収録されている『That’s the way love goes』のリミックスVer.も収録されていたりと、Janet好きにはとてもいい内容でした。

TODAY’S EPISODE #70

『Before I Let Go / Beyonce』2019

今回は、2019年にBeyonceがリリースしたシングル『Befoer I Let Go』をご紹介します。

この曲は、1981年にリリースされたダンスクラシックFrankie Beverly & Maze『Befoer I Let Go』のカバーになります。

実は、この曲のカバーはこれ迄にいくつかあるのですが、その中でもオススメなのが Mary J. Bligeによるカバーと、今回のBeyonceのカバーです。

イントロのホーンセクションが非常に印象的で、高揚感のある曲ですね。

また、元々の曲がバンド編成になっている事から、Beyonceの楽曲もバンドの生音の質感に現代のダンスミュージックらしい少し打ち込みっぽい感じもチラホラと感じる事ができ、DJで新しい曲から古い曲に行く時や、その逆の時など、この2曲を並べてPlayする事が多いです。

また、今回のBeyonceのカバーには、曲の途中でCAMEO『CANDY』というのフレーズも使われていたりと、曲全体を通してダンスクラシックの雰囲気を味わえる感じになっています。

さて、今回は2019年リリースの楽曲をご紹介しました。

日曜日は2020年前後の曲を中心にPLAYしてみようと思いますので、宜しくお願いします。

TODAY’S EPISODE #69

『SEPTEMBER / JUSTIN TIMBERLAKE, ANNA KENDRICK & EARTH, WIND & FIRE』2016

さてさて、次回のサンジェイは9月と言うことで、今回はJUSTIN TIMBERLAKEによるEARTH WIND & FIREの名曲SEPTEMBERのカバーをご紹介してみようと思います。

原曲のEARTH WIND & FIREの曲は、もう老若男女対応の名曲ダンスクラシックです。リリースは1978年。45年前の曲ですねw

この曲は、アニメーション映画『トロールズ』のミュージックディレクターをJUSTIN TIMBARLAKEが担当した際に、同作の主役の声を担当したハリウッド女優アナ・ケンドリックと共に制作した作品です。

JUSTIN TIMBERLAKEの曲は、他にも”Rock You Body””Sexy Back”. JAY-Zとの楽曲“Suite & Tie” など、本当に多くのHIT曲をリリースしています。

サンジェイでも数えきれないくらいDJしてきました。

そんな彼が2016年にリリースしたこの曲は、恋人の2人が熱い愛を交わした情熱の9月を振り返るラブソングです。

歌い出しの歌詞が…

”9月21日の事を覚えているかい?”と、クリスマスの夜に振り返っている様子を歌っています。

毎年この曲に関しては、「この曲は12月にかけるのが正しい曲だ!」とネットで騒がれているのを目にするのですが….僕は正直9月に多く使ってます。

あんまり気にしてもしょうがないしね!

曲の作りも原曲に比べてイントロが使いやすかったり、DJにとってもありがたい曲ですね!

さて、日曜日は2010年から2020年までのPOPな感じの曲を多く使ってみようと思います。お楽しみにー!

TODAY’S EPISODE #68

La Isla Bonita / Madonna』1986

今回は、先日8月16日が“Queen Of POP”ことMadonnaの誕生日だというのをネットで見かけたので、サンジェイでよく使っているマドンナの曲を取り上げることにしました。

マドンナと言えば….『19歳で”スターになる”という夢を追いかけデトロイトから僅か35ドルを持ってニューヨークへと旅立った』

と言うのは、有名な話しですが、その後彼女はヌードモデルやストリップクラブ等で働いたりと金銭的にかなり苦労した様です。

そんな彼女がデビューするきっかけは、自身の曲をダンスクラブのDJに渡してCLUBで掛けてもらった事が始まりでした。

その後は、プリンスヴァン・ヘレンなどのアーティストが所属していたワーナーレーコードから1st シングル 「Everybody」で1983年にデビュー。

今回ご紹介する『La Isla Bonita』は、3rd アルバム「True Blue」に収録されています。

この曲は、それまでのマドンナの楽曲とは違って、ラテン・テイストな楽曲になっています。

”La Isla Bonita”とは、スペイン語で ”美しい島” と言う意味らしく、彼女はこの歌を”ラテン・アメリカの人々の美しさと神秘への賛歌”と語っている様です。

そして、このMVには彼女自身の”正反対な2人の女性”を表しているようで、”質素な感じで白いドレスで薄化粧の女性””赤いドレスを着て踊る華やか女性”が登場し、それがマドンナの中での、カトリック(ラテン・アメリカはカトリック教徒が多い)に生きる女性(制約が多い社会とマドンナとしてのアイコンの対比)の光と影を表しているようです。

色々と調べて行くと、MVの見方や曲の感じ方が変わってきて面白いですね。

ちなみに、この曲をサンプリングしたHIPHOPの曲も、2004年にMASEMy Harlem Lullabyをリリースしていて、結構流行りましたね!

さて、今回はQueen Of POP ”MADONNA”をご紹介しました。

日曜日は、80sなどの楽曲を中心にプレイしてみようと思います!

TODAY’S EPISODE #67

『SMILE / LILY ALLEN』2006

今回は、イギリス出身のPOPアーティストLILY ALLENが2006年にリリースしてヒットした『SMILE』をPICK UPしてみました。

夏らしく、レゲエのロックステディなリズムとポップスを組み合わせた曲調に、リリーが少し気怠く歌う感じが魅力的に聞こえます。

当時は、MTV等でも多くプレイされていたので聞いたことある人もいるのでは無いでしょうか?

曲調とSMILEという題名でハッピーな曲かと思いきや、「自分の元から去っていった彼が、後に苦しんでいるのを見て “笑っちまうぜ!”」と歌っている内容です。

このlily Allen…歌う感じとかが、2011年に他界してしまったAmy Winehouseと個人的に被ったりして、最近はDJの時は並べてPLAYしたりして遊んでいます。

日曜日は、2010年前後の楽曲でPlayしてみたいと思いますので、宜しくお願いします!

TODAY’S EPISODE #66

『Vibin’ (Cool Summer Mellow Mix) / BOYZ ll MEN』1995

今回は、90年代を代表するメンズボーカルグループ BOYZ ll MENの楽曲をご紹介します。

(グループ結成当時は4人組でしたが、2002年にメンバーのマッケリーが健康上の問題を理由に脱退、以後は新メンバーを迎えることなくトリオ編成のままで活動を続けています。)

彼らの代表作と言えばしっとりとしたスロウナンバー”END OF THE ROAD”ですが、こちらのVibin’ (Cool Summer Mellow Remix)はとてもスムージーな曲です。

最近の毎日続く猛暑でバテ気味の方も、この曲を聴くと涼めるハズ……たぶん。

Cool Summer Mellow Mixとある様に、こちらはRemix Ver.です。

個人的にも、このRemix Ver.の方が好みでサンジェイでも何度もDJしているお馴染みの曲です!

Jazzyな曲や単純にChillい曲はたくさんあるのですが、今回のような”スムーズに流れるメロディラインと控えめなドラム、そしてボーカル、コーラスが合わさった曲はなかなか無いんですよね。

彼氏彼女とのドライブとかにも良いんじゃ無いでしょうか?

そして、この曲にはいくつかのRemix Ver.が存在していて、その中にBUSTA RHYMES、CRAIG MACK、METHOD MAN、などHIPHOP好きなら反応してしまうメンツを客演に迎えた”THE NEW FLAVA Ver.”も存在します。

いつの時代も、ゴリゴリのHIPHOP勢がR&Bとコラボするのはオシャレ感が増して良いですね!

さて、今回は1995年リリースの楽曲をご紹介しました。

日曜日の配信では、”90R&B”と行きたいところですが……ココ最近90sが続いてるので、今回は“Vibin’ Cool Summer”らしく、リラックスして涼める感じの曲を集めてお届けしたいと思います!

TODAY’S EPISODE #65

『ALRIGHT / Kris Kross feat. Super Cat』1993

先週は、90sのR&Bをご紹介しましたが、今回は90sのHIPHOPREGGAEのアーティストがフューチャーしたノリノリの曲をご紹介します。

Kris Krossは、90年代前半に活躍したクリス・ケリーとクリス・スミスによるHIPHOPデュオ。

1992年にリリースし大ヒット。HIPHOPアンセムとなった曲『JUMP』をリリースした時は、まだ13歳だった事からキッズHIPHOPの元祖としても有名です。

また彼らは、アルバムのジャケットやステージパフォーマンスの際に、服を前後逆に着ることで有名でした。これはマネする人も増えて、最初からデザインが逆になった服まで売り出されていたらしい……..。

そんな彼らが1993年にReggae界のスーパースター”SUPER CAT”と共にリリースした曲が『Alright』

ダンスホールレゲエのリズムとHIPHOPが絶妙に合わさっていて、ダンスクラシックの定番曲”Just A Touch Of Love / SLAVE”をサンプリングしている事もあり、とてもノリの良い曲です。(SLAVEの曲はサンジェイでもたまにプレイしてますね!)

今聴くと少し”土臭すぎる感じ”もしますが、それが逆にカッコ良く聞こえたり?…もします。

サンジェイでは、Cafe TimeでのDJなので、あまり土臭い曲を長時間PLAYし続ける事は無いのですが、、、雰囲気に違う色をつける意味も含めてちょいちょい使ったりしています。

という事で、今回は90s HIPHOPの楽曲をご紹介しました。

実は『Alright』は、まだサンジェイではプレイした事が無い楽曲ではありますが、日曜日の配信では使ってみたいと思います!

先週はR&B寄りでしたが、今回は聞きやすい90s HIPHOPを多めにやってみようかな,,,,。宜しくお願いします!